塾の探し方ーその2

家庭教師のタツジン28号です。

前回の続き、塾の探し方です。今回は、中学年について説明します。この中学年は、低学年とはことなる繊細さが必要です。以下にそのことについて説明していきます。

 

 みなさんは「小4の壁」という言葉を聞いたことがありますか。少し遠回りの説明になりますが、この「小4の壁」から説明したいと思います。簡単に言ってしまうと、このころの年齢になってくると、霧が晴れていくように世の中が少しずつ見えてくる年齢になるということです。自分の容姿から始まって、家の環境、自分の能力、その他いろいろなことが見えてくる年齢になるのですね。

 勉強を教えてますと、小学校低学年は何が何だか分からないけれど、母親の喜ぶ顔が見たいから勉強を頑張るとか、お父さんがほめてくれるから塾に通うとか、単純な理由で勉強していたのに、このころになると両親のためだけでなく、なぜ塾に通っているのだろうと、漠然と思い始めます。

 

 中学受験塾に通う子どもは、地域にもよりますが、少数派です。まわりの子どもたちはサッカー教室に通ったり、ピアノを習いに行ってはいるが、それ以外は遊んでいる子の方が多いという現実を突きつけられます。そういうことが分かってきますと、なぜ自分は、こんなに勉強しなければならないのだろう。塾に通わなければならないのだろう、と思い始めます。

 親御さんたちは、大人になるまでの経験がありますから、早いうちに勉強しておけば後が楽になるとか、〇〇中学に入れば日本有数の大学まで行けるのだからからとか、判断します。でも、大半の子どもたちにとって今がすべてであり、2年後、3年後は遠い未来です。

 思い返してみてください。みなさんも、小学校の6年間は長く感じられたのではないでしょうか。

 

 塾が重荷になってくると、子どもたちは勉強をサボったり、塾に通うだけになったりします。子どもたちが勉強をしなくなると、そんなに勉強が嫌なら塾を辞めてしまえ、お前なんかもう知らないと怒りだす親御さんが普通にいます。あるいは、ぼくのところに悲壮な雰囲気を漂わせ相談に来られるお母さんがいたりします。

 

 子どもたちは戸惑います。両親に見捨てられた気になったり、勉強を続けなければならないことに苦しんだりします

 

 保護者のみなさんにお伝えしたいのは、悪循環を起こしたら親子共々不健康だということです。何のために塾に行くのか、受験とはどのようなものか、改めてご家族で話し合ってから、中学受験塾に通うとか、基礎勉強を教えてくれる塾に通うとか、を決めたり変更したりすれば良いのだろうと思います。

 

 大事なことは、子どもたちが健やかに大人になるためにはどうすれば良いのだろうということです。そのために良い環境を整えてあげることが重要です。中学入試も大事なことですが、途中経過でしかありません。勉強する方法、自分で考える方法、それに付随する生き方や考え方を身に付けることが大事です。

 

 少し嫌な事例を挙げます。大手塾で教えていたときの話です。小学校4年生の国語の授業のときでした。初めに漢字テストを実施します。ある男の子の挙動が不審だったので注意して見ていると、テキストの答えを写していました。カンニングです。この子は私立小に通っていました。小学校4年生の男の子が、大人の目をかすめてカンニングしているのを見て愕然とした覚えがあります。この子が、その後どのように成長したのかわかりません。ズルさを覚えて成長しないことを祈るばかりです。

 

 長い間塾で教えてきたぼくですが、子どもと一緒に勉強してきて、改めて勉強とは何だろうといつも考えさせられます。今回はこれで終わりたいと思いますが、まわりの様子が見え始めてくるころに、勉強することの意味、通う塾、進学する中学校などを見つめ直して頂くことをお勧めします。