家庭教師の使い方

家庭教師のタツジン28号です。

 

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先生


 

前回は、家庭教師の使い方を説明してきました。その続きです。

出身大学が優秀でも想像力に欠ける家庭教師は少なくありません。その原因は何だろうと考えたことがあります。もちろん、優秀な上に塾の講師として、家庭教師としても超一流な人もいます。やはり、そういう先生に限って想像力が豊かなため、話題も豊富で謙虚に振る舞います。人間的にも、先生としても素晴らしい人たちは、ぼくにとっては人生の師です。残念ながら少数派ですが。

 

 で、その原因ですが、やはり、昨今の受験事情にあるようです。これは、企業の人事担当の方からも同じようなことを聞いたことがあります。子どものころから受験で鍛えられてきた首都圏の若者たちは、偏差値の高い中学・高校を出て東大、早慶に入ります。その延長で大手の会社に勤めます。ところが、その先が問題だということでした。言われたことをこなすことは上手だけれども、上司からの命令を待っているだけで自ら提案してチャレンジすることはしないと嘆いていました。よくわかりませんが、会社というものは言われたことだけをこなすだけでは発展しないそうです。それに比べて、地方出身の学生は浪人をして早慶、国公立に合格する社員が多いけれども、上司に対して積極的に発言してくるそうです。そのため、会社の人事担当者は、積極的に地方回りして人材を見つけるそうです。

 

中学受験に関わっている者として、冷や汗をかきながら聞きました。それ以来、ぼくは教え子たちに物語なり、論説文なり、読んで理解するだけでなく五感を使って考えさせたり、現代社会と合わせて考えさせたりするようになりました。

 

最近、ある教え子のお父さんがファッション業界大手の会社に勤めていらしたので、以前に聞いたことをお尋ねしたら、今も変わりないようなことをおっしゃっていました。勉強も人に言われてやるのではなく、自分の得意な分野、苦手な分野を見極めて、要領よく勉強を進めるように言ってはおりますが、どこまで子どもたちは理解してくれているか心もとないものです。

 

少し話が横道にズレたので、家庭教師を使う話に戻します。凄腕の家庭教師であろうが、なかろうが、保護者の方が子どもの性格や得意分野、苦手分野を理解して講師に性格や苦手分野を具体的に説明していけば指導もスムーズに行えます。また、志望校で出題される分野と子どもの勉強の進捗状況を保護者の方が把握していれば説明し、中学受験について経験がなかったり、知識が不足していたりすれば家庭教師に把握してもらえば良いです。

 

 繰り返しますが、大人が考える以上に子どもたちは、入試が近づくほど疲れは溜まってきてきます。前にも言いましたが、大学受験の場合は大人に近づいている年齢なので、自分が何をしなければならないのか、どのように息抜きすれば良いのかということがある程度分かります。それに比べて、学校に行き、塾にも行き、さらには家庭教師をつけられてヘトヘトです。そのために短い時間で最大限に成果がでるように工夫したいところです。

 

 家庭教師が優秀な学生であっても、任せきりにしてはいけません。大学生が中学受験の経験者であっても気を許してはいけません。例えば、スポーツ選手をイメージして下さい。あるスポーツの一流選手がいたとします。その選手が、教え方まで理解していることはあまりありません。指導経験も不足しています。

 

実話です。T大の学生が塾で個別授業を担当していました。小6の男の子で、夏期講習の補習でした。たまたま側を通ったのですが、そのとき「こんなことも分かんねえの、受かんねんじゃねぇ」という声が聞こえてきました。その場で怒鳴ろうかと思いましたが、子どもがいるので控えました。この学生には後で厳重に注意しました。その学生は不貞腐れてすぐに辞めました。T大だからまたどこかで雇われて個別授業か、家庭教師をやっているに違いありません。でも、学生が優秀だからと言って、指導も上手だとは限りません。偏差値的な意味で中堅の大学生でも、子どものやる気を上手に引き出して成績を伸ばすことの出来る個別の先生もいました。子どもたちは分からないから塾に来て、さらに補習まで受けているのです。上から目線で指導するなどもってのほかです。

 

 保護者のみなさまが知りえている情報を家庭教師に可能な限り的確に伝えて、やるべきことを明確に考えて予習してもらい、一回ごとに成績を伸ばせるように工夫して下さい。家庭教師がどのような指導をしているのかを知るためにも、保護者の方が指導内容を把握出来るような場所でやってもらうことが良いと思います。あるいは、家庭教師に許可を取って録音して後で聞くという方法もあります。今、パソコンやスマホ、録音機などの機種も進化しています。様々に工夫してみましょう。