採点の基準ってなんだ?

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満点のテスト

家庭教師のタツジン28号です。

 

今回は、塾の採点基準について考えたいと思います。その理由は、家庭教師先から子どもが解いた記述の宿題に〇をつけたいのですが、とか、このテストの採点基準はどうなっているんですか、という質問を受けることがあるからです。ただし、最近の大手塾は大体において速くテスト結果を出さなければならないため、首を傾げたくなるような点数が出ている場合も確かにあります。

 

 入試の場合は、多くの中学でその基準を示さないです。皆さんもご存じだと思います。女子中のO友学園は採点基準を詳細に示している点において珍しい学校だと思います。本学を志望する受験生は、このように解けるようになって下さいね、と言いたいのでしょう。それを参考にしますと、S塾などの採点基準と大体において同じです。つまり、模範解答が用意されていて、その基準に該当する表現があれば加点し、誤字・脱字・不適切な文末表現がある場合は減点するという方法です。

 

でも、ぼくは採点基準に対してそれほど神経質になる必要はないと思います。それより子どもの個性を磨け、感性を磨けというスタンスで指導しています。その理由を以下に説明します。例えです。アイススケートが少しずつ出来るようになりました。子どもたちは、その楽しさが分かってくると、益々、氷上で滑りたくなります。嬉しくてしょうがありません。さらに技術を磨きたくなります。オリンピック選手のように滑りたいと思います。そんな時に鬼コーチがやってきました。アイススケートには、細かくて厳しい採点基準があるんだ。その滑り方はなんだ、とやたら細かい指示を出すことは、子どもたちにとって必要なことではありません。大会に出ること、つまり、入試を受けることが明確に決まってから採点基準を明確にしていけばいいのだろうと思います。

 

 子どもたちの想像力を鍛えていくと、素晴らしい、恐ろしい能力を発揮することがあります。こちらが想定している答えを軽々と超えていきます。模範解答より素晴らしい答えです。

簡単に説明しますと、大人の答えは優等生の答えです。小学校時代に優等生の発言する同級生がいましたが、先生がいかにも喜びそうな答えなのです。ところが、子どもたちの答えは大人の意表を突いてきます。ぼくは感動しつつ、自分にはもうこんな発想は出来ないなぁ、と嫉妬を覚えます。

 

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色鉛筆

 ある著名な女子中の先生が、私たちは赤本に載っているような答えを求めておりません。子どもの感性から生まれる答えを求めているのです、と言われました。そうなんです。心の中でこの先生は、子どもたちの恐るべき感性を知っているなと思いました。赤本の悪口を言うつもりはありません。大人が考えて良かれと思って導き出した答えです。でも、それは解答例であって模範解答ではありません。

 

子どもたちと向き合い子どもたちの感性を伸ばす練習をすれば、子どもたちはいつでも大人の考えなど平気で追い越していきます。ある教え子が高校生になって遊びに来て、久しぶりに先生の授業を受けたいというので好きに見学させました。男の子です。進学校に通っています。授業見学後、その子は、小学生ってこんな難しいことやっているのと驚いていました。君もやっていたんだけどねと言ってからかいました。

 

今日の結論

  • 採点基準に固執するのは、志望校が決まってからでも遅くない。
  • 大人の答えは当たり前過ぎて面白くない。それが採点基準と言えるのか。
  • 子どもの感性は果てしない。その感性を磨く努力をすることが大事。