ゴールデンウィークの過ごし方-4日目

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勉強する男の子

家庭教師のタツジン28号です。

 

昨日に続き、遠藤周作の作品「海と毒薬」が出題された学校の過去問から選択肢問題を抜粋して説明します。昨日のおさらいから確認しておきましょう。五つの流れでしたね。

 

①問題確認作業

②設問の指定範囲の言葉の意味確認作業

③文脈確認作業・前確認

④文脈確認作業・後確認

⑤選択文確認作業

 

順を追って緻密に読み取ることの大事さについて説明しました。ですが、これらの作業はあくまでも手順に過ぎません。実践的に繰り返し緻密な練習を繰り返しつつ、読解力を鍛えなければならないのは当たり前ですね。

 

では、次の問題です。「オルガンの音がやみ、女の子たちの声も聞こえなくなった」とありますが、この表現には「ぼく」のある心の様子が暗示されています。その心情の説明を選ぶ問題です。この問題までのあらすじです。夏休みの宿題である「作文」を「ぼく」が読みます。でも、この作文は純真さや少年らしさが好きな担任の青年教師にほめられたいために事実を捻じ曲げて書かれたものです。担任は満足して教室で解説します。他の教室でオルガンの音や唱歌を歌う女の子のたちの声が聞こえます。そんなとき、転校生と目が合います。彼の目には、僕は知っているよ。みんなを騙せても僕は騙されない。大人を騙せても東京の子どもは騙せないとでも言いたげだった。

 

問、

「オルガンの音がやみ、女の子のたちの声も聞こえなくなった」という表現には、「ぼく」の心の様子が暗示されているが、その説明として最もふさわしいものを選びなさいというものである。

 

①問題確認作業

オルガンの音がやみ、女の子たちの声が聞こえなくなった、「ぼく」の心情の説明ということになります。

②設問の指定範囲の言葉の意味確認作業

「音がやみ、声が聞こえなくなった」のは、静かになったのではなく「ぼく」自身の心に問題が生じて周囲の音に集中出来なくなったということです。

 

③、④文脈確認作業・前確認(後確認)

 傍線部の前後に着目します。直前に「ぼくは視線をそらし、耳まで赤い血がのぼるのを感

じた」直後に「黒板の字が震え動いているような気がした」とあります。相当な衝撃を受けているのと同時に誰かと視線を交わしていたことが分かります。誰と視線を交わしていたのか。その視線にはどのような意味が込められていたのか。視線が送られてくるまでにどのようなことがあったのかなど生徒とやり取りをすると「ぼく」の心情が読み取れてきます。

 

この③、④のやり取りは、本来、塾の講師や家庭教師が子どもたちに質問の形式で聞くところです。この部分のやり取りは保護者の方でも慣れれば出来ます。ただし、こどもが選択肢の方法に慣れるまで忍耐は必要です。保護者の方で、私は理系だからとか、国語は嫌いだったからという方がいらっしゃいます。でも文系や理系、得意、不得意は関係ないと思います。子どもたちと一緒に、この場合はどのように考えるべきかと考えることが大事です。ゴールデンウィークが始まったばかりです。これまで解いたテキストを引っ張り出して、選択肢問題の練習をすることをお勧めします。ゲームのように楽しめば良いです。

 

⑤選択文確認作業

ア、転入生にウソつきだと言われたような気がしてがっかりしている様子

イ、転入生に心の内を見抜かれたきがして激しく動揺している様子。

ウ、転入生に初対面で嫌われたような気がして不安におそわれている様子。

エ、転入生にあざ笑われたような気がして怒りで興奮している様子。

 

さて、③・④の確認事項と照らし合わせながら見ていきますと、アは「がっかりしている」のではないことが分かります。イは問題ありません。でも保留です。ウは「転入生に嫌われたような気がして不安におそわれた」わけでもないことが分かります。エは、転校生は「あざ笑って」いませんし、「ぼく」が「怒りで興奮している」様子も描かれていません。そう考えますと、イが正解ということになります。

 

結論

 ①国語の家庭教師は、忍耐は必要だが誰でも出来る。

 ②文系が不得意でも、国語が嫌いでも、選択肢の問題を教えられるようになる。

 ③ゴールデンウィーク中に親子でゲームのように選択肢の問題に慣れ親しむ。

 

 次回は、K城中の過去問にチャレンジ